非常に乾燥してしまう全館空調の家において、加湿器の選定は重要です。
※実際に使用している加湿器の紹介についてはこちら↓
適切な畳数の選び方
特に、部屋のタイプ・畳数に対応したものを選ばないと、いつまで経っても目標の湿度にならず電気代だけかかってしまうということになりかねません。
基本的には、製品スペックの加湿量(ml/h)の数値を見るのが重要です。
加湿量が多い=広い部屋もカバーできるということです。
ただ、加湿量の数値だけ見ても想像つかないので、基準となる畳数から選びます。
うちのLDKは18畳だから、この機種を・・・
あれ、、18畳といってもプレハブ洋室?木造和室?どっちで換算すればいいんだ?
加湿器の製品情報には、「プレハブ洋室」と「木造和室」それぞれの対応畳数が記載してあります。
「プレハブ洋室」で換算するなら、この小さい機種で良いけど・・・なんて思いますよね。
これは、効率よく加湿できるかどうかが、部屋(家)の環境によって違うためです。
- 気密性が低ければ、加湿した空気が逃げてしまう
- 木造である、または畳や障子が部屋にあれば、水分を吸収してしまう
つまり、プレハブ洋室か木造和室かどちらで換算するか基準になるのは以下のポイントです。
- 家の気密性はどうか
- 家の構造が木造か鉄骨か
- 使う部屋が和室(畳や障子がある)かどうか
我が家は、木造住宅であり全館空調で空気の入れ替えが多いため、
気密性は高いですが、余裕を持って木造和室で換算して選ぼうと思いました。
ただし、この理由以外に余裕を持った畳数で選んで正解だった点があります。
電気代を節約できる選び方
電気代の面で考えても、(最大)加湿量が多い製品を選ぶのが正解かもしれません。
どういうことかと言うと
温風気化式は、ヒーターで熱して作った温風を、湿ったフィルターに当てて加湿する仕組みになっています。ヒーターを使用せず、湿ったフィルターに風をあてる気化式と比べて、電気を多く消費します。
温風気化式の製品の多くは、
ヒーターを使用しない方法=気化式で加湿するモード(ecoモード等)も搭載しています。
もちろん、このecoモードでは消費電力が少なくなるだけでなく加湿量も低くなります。
ただし、ecoモードの加湿量を基準にして製品を選べば
常に低い消費電力で稼働させることもできるわけです。
ダイニチ製加湿器(温風気化式) | 加湿量 | 消費電力 | 1ヶ月の電気代 | |
HD-LX1022 (プレハブ洋室33畳・木造和室20畳) | 標準 | 960ml/h | 420w | |
eco | 600ml/h | 23w | 約171円 | |
HD-ERXT501 (プレハブ洋室14畳・木造和室8.5畳) | 標準 | 500ml/h | 163w | 約1,212円 |
eco | 370ml/h | 12w |
HD-LX1022 |
HD-ERXT501 |
HD-LX1022のecoモード稼働時と、HD-ERXT501の標準モード稼働時で加湿量は500~600ml/hで変わりませんが、消費電力は23wと163wでHD-LX1022の方が約7倍節電になります。
電気代も1/7となり、1ヶ月で約1000円お得です。
つまり、あえてハイスペックな製品を買うことで、
電気代が節約できてトータルコストを下げられる場合もあるわけです
まとめ
温風気化式の製品で言えば、余裕を持った畳数で選んでも電気代の節約にもなりそうです。
我が家が実際に使用している加湿器についてはこちら
辛い乾燥の時期を乗り越えるベストな加湿器を選ぶ際の参考になれば幸いです。